ファイルシステム上のファイルの属性変更
ext2,3,4のみ。chattrコマンドを使うことで、chmodよりも強い権限をファイルに与えたりできる。使い方はchmodの相対方式みたいな感じ。属性を見たい場合はlsattr1コマンドで見れる
属性
A属性
atimeレコード(ファイルの実データを読み込んだ時間)が変更されない
a属性
ファイルに対して追加書き込みしか行えない。スーパーユーザーとCAP_LINUX_IMMUTABLEケーパビリティを持っているプロセスだけがこの属性をいじることができる。
c属性
ディスク上にファイルが置かれる時、カーネルによって自動圧縮がされる。読み出し時には伸縮される
D属性
ディレクトリに変更があった場合、同時にディスクへその変更が反映される
d属性
dump(8)が起動されてもバックアップされない
I属性
ディレクトリがハッシュツリーを使って検索できるようになる。chattrではいじれない。htreeで使われる
i属性
ファイルへのあらゆる変更が禁止される。リンクの作成すらもできなくなる。スーパーユーザーとCAP_LINUX_IMMUTABLEケーパビリティを持っているプロセスだけがこの属性をいじることができる。大切なファイルにはこの属性をつけてあげるといいかも
j属性
ファイルシステムが"data=orderd"か"data=writeback"オプションでマウントされている時、ファイルそのものに書きだされる前に、ジャーナルに書きだされる。スーパーユーザーとCAP_SYS_RESOURCEケーパビリティを持つプロセスだけがこの属性をいじることができる
s属性
ファイルが削除されると割り当てられたブロックの中身がすべて0になる
S属性
ファイルに変更があると同期的にディスクに書きだされる
T属性
Orlovブロックアロケータ(マルチブロックアロケータ。複数のブロック群を確保してくれる)のためのディレクトリ階層のトップとして扱われるようになる
t属性
ファイルが他のファイルとマージされた時、末尾マージをサポートしていれば、末尾マージを行う。ext2,3は対応していない
u属性
内容が保護されるようになる。ファイルを復活させることができるようになる
X属性
実験用。圧縮ファイルの中身にアクセス可能にする。現在ではchattrによって変更はできない
Z属性
実験用。圧縮ファイルが汚染されていることを示す。現在ではchattrによって変更はできない
ちなみに、lsattrのmanのバグ欄には"There are none :-)."と絵文字が書かれている (1)