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hogas/FreshSeminar2017Programming

MMA

プログラミング講習

by hogas

「プログラミング」について、ふわっとでも理解をしてもらえればと思います。

事前準備

Google Chrome と Sublime Text をインストールしておいてください

本日のメニュー

  • お店探し: 導入
  • お通し: 準備
  • 前菜: 第一歩
  • スープ: 閑話
  • メインディッシュ 1~6 品: 主な内容
  • デザート: 結び

お店探し: 導入

身近のお話

PC、スマートフォン、自動改札機、ラジコン、...
電気回路とか、プログラムとかで動いています

プログラム

機械を動かすための 命令書
書といっても言葉は色々

ここではソフトウェアを扱います

プログラミング

機械を思うように動かして嬉しくなること
そのためにプログラムを書くこと

機械 がわかるのは、電気の ON/OFF
これを 01 で表現して制御するのを
人間 がわかる 言語 というもので包んであります

これによって人間から機械への命令の橋渡しができています

人間 --> 言語 --> 0 と 1 --> 電気 --> 機械

プログラミング言語

人間が読んでわかる言葉から
機械が読んでわかる言葉に 変換 することができる言語
(日本語は機械が読んでわかる言葉に変換することができません)

色々な言語がありますが、最終的には 0と1に変換されて機械に与えられます
(ある言語から、一旦別の言語へ変換されたりも)

ソースコード

書かれたプログラムのこと

プログラミングの三構造

プログラミングするにあたって、3種類の構造がある、という考え方があります

順次

プログラムに書かれた順番通りに、命令を実行する

  • 例: 「蛇口を開く」「手を前に出す」
  • 順番にやらないと手が洗えない

分岐

条件によって異なる処理をする

  • 例: 「眠ければ、寝る」「そうでないなら、課題をやる」
  • 寝るか、課題をやるか、ふたつにひとつ

反復

処理を繰り返す

  • 例: 「水が止まるまで、蛇口を締める」
  • 何回も蛇口を閉めて、水が止まったらやめる

この三構造を基本としてプログラミングをします

JavaScript

プログラミング言語のひとつ
WebのHTMLページで使ったりすることが多い
最近は様々な用途で使います

よく略して JS 、ジャバスクなどと呼ばれます

なぜJavaScriptをやるか

プログラムの感覚がわかりやすい(主観)
所謂おまじないが少なくて済む(主観)
(言語処理系は詳しく決まっているし進化し続けている、のですが僕は詳しくありません)

わからない場合

周りの先輩とかに聞いてください
近くの人に教わっても問題ありません
Slack #fresh_seminar_room にも質問OKです

わかる場合

楽しんでください

お通し: 準備

使うもの

ファイル

playgroundディレクトリに入っているファイルを使います

progsem.html

ここにすでに progsem.js が読み込んであります
これは編集しなくてOK (してもいいけど)

progsem.js

このファイルにソースコードを書いていきます

confirm.js

JavaScriptファイルが正しく読み込めるか確認するように(僕が)書いたテストなファイル
Consoleに最初に時刻を出すようにしたりしました
これは編集しなくてOK (してもいいけど)

ブラウザ

僕は GoogleChrome を使います
FireFox や Edge でも
それ以外でも構いません

表示場所

Console
- F12 とか Ctrl + Shift + I とか
- Cmd + Option + I とか
- 右上メニューとか

で開く
MMA Fresh Seminar : Tue May 30 2017 04:30:12 GMT+0900 (東京 (標準時))
のような 「MMA Frash Seminar : 日付時刻」 が出ていればOK

エディタ

僕は SublimeText を使います
Atom や Vim や Emacs でも、その他でも構いませんが
メモ帳 では大変で、Microsoft Office Word では不可能です

ダウンロードは→ ここ ←からしてください
- 「portable version」をダウンロードするとインストール無しにすぐ使えます

使うものの準備

ブラウザで progsem.html を開く
  • ドラッグ & ドロップ とか
  • Ctrl + O とか Cmd + O とか
準備ができたか確認
  1. We are MMA! と出ていれば、HTMLは読み込めている
  2. JavaScript is ready for seminar. と出ていれば、JavaScriptも動いている
エディタで progsem.js を開く
  • ウィンドウのメニューとか
  • ドラッグ & ドロップ とか
  • Ctrl + O とか Cmd + O とか
// progsem.js
// This is MMA fresh seminar - programming

と書いてあるのがエディタで見えたらOK


ここからは、自分の思った通りに機械を動かします。

前菜: 好きな文字を表示する

  • progsem.js を以下のように編集する
// progsem.js
// This is MMA fresh seminar - programming
console.log(3)

こう書いたら 保存 して、ブラウザを 再読込 すると
Console3 が表示される

  • console.log()() 内に入れたものを
    Consoleに出力(表示)します
// progsem.js
// This is MMA fresh seminar - programming
console.log('A')

こう書いたら 保存 して、ブラウザを 再読込 すると
ConsoleA が表示されます

「A という文字」は 'A'と書く
単に A とだけ書くと別の意味になります(後述)
数字はそのまま3でOK

// progsem.js
// This is MMA fresh seminar - programming
- console.log('MMA')

何文字でもいけます
保存 && ブラウザ再読込 で実行です

スープ: 閑話

progsem.jsに最初から入っていた2行は、コメントといいます

// progsem.js
// This is MMA fresh seminar - programming

// から行末までの文字は、プログラムとしては無視されます
つまり、プログラムを気にせずに、人間が好きなことを書くことができます
なので書いていなくても構いませんが、
よく「ここに何が書いてあるのか」「これは何を意味するのか」
を書いたりします

以下でも編集するのは同じく progsem.js なので、コメント文の部分は省略します

1品目: 足し算

計算機なので計算したい

2 + 3

こうすると、式 2 + 3 が実行されて 5 になります
が、 保存 && ブラウザ再読込 しても 5 と表示されません

ので、計算結果を表示するようにします
前菜で使った console.log() の中に入れます

console.log(2 + 3)

保存 && ブラウザ再読込 すると
5と表示されます

  • 「式 2 + 3 が実行されて 5 になる」というようなことを「式が評価される」と言ったりします

それなりに大きい数でもできます

console.log(12345 + 67890)

保存 && ブラウザ再読込 すると
80235と表示されます
(正しいか計算してみてください)

「それなりに」と書いたのは、
- 実行環境の限界とか
- 計算機の限界とか
を意味する気持ちです

べらぼうに大きい、計算機の限界を超えるような数は、
計算機が覚えきれなかったりして、計算できません

それでも、大分大きな数を扱うことができるので、
そうなると、人間がそらで計算したり手計算したりするより、 速くて正確 です

2品目: 四則演算

足し算はできたので、四則演算すべてをやっていきましょう

console.log(2 + 3)      // 足し算
console.log(23 - 45)    // 引き算
console.log(12 * 12)    // 掛け算
console.log(100 / 3)    // 割り算

これを実行すると、

5
-22
144
33.333333333333336

と表示されます

  • 実行する には、ここでは エディタでjsファイルを保存 && ブラウザでHTMLを再読込

見てわかる通り、四則演算の記号(演算子という)は、それぞれ

  • 足し算 +
  • 引き算 -
  • 掛け算 *
  • 割り算 /

です (掛け算と割り算は見慣れないかもしれませんが、計算機の都合で、
色々な言語でもほとんど同じく、この記号を使います)

お冷: 例題

次の得点たちの平均を求めてみます

  • 得点: 67, 45, 89, 60, 98

平均を求めるには、
- すべてを足し算して
- データの個数で割り算する

ので、
(67 + 45 + 89 + 60 + 98) / 5
のように計算します

  • 括弧をつけずに 67 + 45 + 89 + 60 + 98 / 5 とすると
  • 67 + 45 + 89 + 60 + (98 / 5) となってしまいます (算数・数学と同じです)
  • 掛け算・割り算は、足し算・引き算よりも 優先順位が高い

計算結果を表示したいので、プログラムには次のように書いてみます

console.log((67 + 45 + 89 + 60 + 98) / 5)

console.log() と数式で、括弧が2組ありますが、
気にする必要はありません

  • ここは数学にならってしまうと中括弧や大括弧にしがちですが、それはしません
  • いくつになっても小括弧を書きます
  • 中括弧・大括弧は、別の役割があります

これを実行すると、次のように結果が表示されます
暇な時に手計算して、本当かどうか確認してみてください

71.8

平均得点は 71.8 点だった、ということです

3品目: 変数

次のようなとき、プログラムを書くにあたって、人間が面倒を被る場合が出てきます

例: ひとつ 123 円のリンゴを 3 こ買い、
次にひとつ 987 円のミカンを 2 こ買ったときの、
それぞれの時点での、総支出を計算したい

最初の時点では
123 * 3
と計算でき、次の時点では
123 * 3 + 987 * 2
と計算できます
これらの結果を表示します

  • プログラムは、順次実行されるので、次のように書けます
  • 2回表示するということ
console.log(123 * 3)
console.log(123 * 3 + 987 * 2)

これを実行すると結果が表示されます

369
2343

つまり最初のリンゴの時点では 369 円、
ミカンの時点では合わせて 2343 円を支出しています

ここで、このプログラムを もう少し賢く 書く方法があります

変数 というものを使います
たとえば次のように使い始めます

let a

これは 変数宣言 と呼ばれるもので、「これからこの名前の変数を使います」という 宣言 です
JavaScript では let と書いてから変数名を書きます
今は a という名前の変数を使うことにしています

  • let などの変数宣言で使う言葉は、言語ごとに違う場合が多いです
  • JavaScript には、他に const var というのもありますが、それぞれ役割があります
  • 今回は let しか使いません

プログラミングでいう変数というのは、数学でいうそれとは捉え方が少し違います
よく使われる表現は「値を格納しておく箱」です

今回のプログラムでは、同じ計算を 2 回しています
123 * 3
123 * 3 + 987 * 2

ここを賢くしたい

まず、変数を(好きな名前で)宣言します

// 総支出の意味でわかりやすく sum という名前にしてみる
let sum

総支出を計算次第、変数に格納するようにします
格納するには、 = を使います
sum = 123 * 3
気持ちとしては、「 sum に格納します、 123 * 3 の結果を」 という感じ

ここで変数 sum を表示してみると、計算結果が格納されていることがわかります
console.log(sum)

ここまでをまとめると、プログラムは以下のように書けます

let sum
sum = 123 * 3
console.log(sum)

実行すると、以下のように表示されます

369

これは最初のリンゴの時点の総支出です
ここからミカンを買いますが、総支出は
「今までの総支出 + ミカンの分」 つまり sum + 987 * 2 なので
sum = sum + 987 * 2
と書きます

気持ちとしては、「 sum に格納します、 sum + 987 * 2 の結果を」
新しい総支出を計算し、それを格納しています

つまり、「 = の右側(右辺)の結果を出してから、 = の左側(左辺)へ格納する」ということが行われています

  • 数学でのイコールとは扱いが違うので注意

ということで、プログラムは以下のように書きます

// 変数宣言
let sum

// リンゴの時点の総支出計算、格納
sum = 123 * 3
// リンゴの時点の総支出表示
console.log(sum)

// ミカンの時点の総支出計算、格納
sum = sum + 987 * 2
// ミカンの時点の総支出表示
console.log(sum)
  • 見やすく、コメントと空行を入れてみました
  • コメントも空行も適宜入れてOKです

実行すると、次のように表示されます

369
2343

これで、先のものと同じ結果が得られました

ちなみに、「賢く」と言っておきながら書く量が増えていますが、
買うものが増えると途端にありがたみが出てきます

例: 123 円 * 2こ 、345 円 * 3こ 、987 円 * 4こ 、765 円 * 5こ 、……

お冷: 文字列と数値と変数

最初の方で、「 'A'A とは違う意味になります」と書きましたが、
つまり 'A' は文字列で、 A はそういう名前の変数、という扱いになるという意味です

let A
A = 10
console.log(A)
console.log('A')

を実行すると次のように表示されます

10
A

JavaScript で変数名に使えるのは、次の字から始まるものです

  • アルファベット
  • アンダースコア( _ )、ドル記号( $ )

後に続く字は上のものに加えて数字でも構いません
なので、 hoge _hoge h_o_g_e $hoge hoge0 h35 はOK
ただし、その中でも次のものはできません

  • 予約語 という、言語自体で先に決めてある言葉
  • let とか for とか
  • let という変数を作れてしまったら、言語の機構が「変数宣言?変数名?」と見分けられないので、禁止されている
    • let let とか書くとエラーが出ます

4品目: 分岐

最初に出てきた プログラミングの三構造 について、すでに 順次 をやりました
ここではさらに 分岐 をしてみます

例: 例: 134 円のクッキー 2つ、 584 円のチョコ 1つ、 266 円の紙 1つを
所持金 1000 円で買えるかどうかを気にしてみます

とりあえず、総支出を計算して表示するプログラムを書きます

let sum

sum = 134 * 2 + 584 + 266
console.log(sum)
  • 何気なしに変数を使っていますが、この時点では console.log() に直書きしても同じですね

実行すると、次のように表示されます

1118

つまり持っているお金 1000 円を越えてしまうことがわかります

ここで、 1000 円以内に収まるときは 'OK!' 、収まらないときは 'NG...' を表示する、というプログラムにしてみたいとします
「~のときは……、そうでなくて~なら……」というのは、 条件 とよく呼ばれます
条件によって、実行する命令を変えることを、条件分岐といいます

JavaScript では、 if という文を使います (多くの言語で同じく if を使います)
今回やりたい条件分岐は、「1000 円以内に収まるか、収まらないか」なので、以下のように書きます

if (sum <= 1000) {     // 1000 に収まるか
  console.log('OK!')
}
else {                 // 収まらなければ
  console.log('NG...')
}

if

  • if (条件) {そのときの命令たち}
  • if (条件) {そのときの命令たち} else {そのときの命令たち}
  • if (条件) {そのときの命令たち} else if (条件) {そのときの命令たち}
  • if (条件) {そのときの命令たち} else if (条件) {そのときの命令たち} else {そのときの命令たち}
  • else if はいくつ書いても良いが、最初の if と最後の else はひとつだけ

というような数パターンがあります(上で使ったのは2番目にあたります)

条件 には、 条件式 というものを入れます
その真偽の結果によって、実行する命令を変える仕組みです
上では、 sum <= 1000 というのが条件式で、
これは sum に格納された値(総支出) が 1000 以下 だったときだけ、
if{そのときの命令たち} 部分に書かれた命令を実行してくれということです

対して、 elseそうでないなら です
else より前に聞かれた条件がすべて偽の場合、最後にここを実行します
上の場合では sum に格納された値(総支出) が 1000 以下でない、つまり 1000 より大きい ときだけ、
else{そのときの命令たち} 部分に書かれた命令が実行されることになります

よってプログラムは以下のように書いてみます

let sum

// 総支出を計算
sum = 134 * 2 + 584 + 266
// 総支出を表示
console.log(sum)

// 条件分岐
if (sum <= 1000) {
  // 総支出が 1000 以下なら
  console.log('OK!')
}
else {
  // 総支出が 1000 以下でないなら
  console.log('NG...')
}

これを実行すると、以下のように表示されます

1118
NG...

足りない……ということがよくわかるようになりました

ちなみに買うものを減らして、134 円のクッキー 2つ、 584 円のチョコ 1つ だけを買うとすると、以下のように書けます

let sum

// 買う品物を減らして、総支出を計算
sum = 134 * 2 + 584
// 総支出を表示
console.log(sum)

// 条件分岐
if (sum <= 1000) {
  // 総支出が 1000 以下なら
  console.log('OK!')
}
else {
  // 総支出が 1000 以下でないなら
  console.log('NG...')
}

これを実行すると、以下のように表示されます

852
OK!

今度は sum852 が格納されているので、 sum <= 1000 が真となり、
足りる!ということがよくわかります

お冷: 条件式の結果を見てみる

条件式の結果の真偽を見る仕組み、とは言ったものの、真偽とは……となると思うので、
実際にどんな結果が出ているのか見てみましょう

次のように、単に表示すればOKです
console.log(1 < 2)

この結果は次のように表示されます
true

true は真で、反対に false が偽です

次のように書くと

console.log(10 < 100)
console.log(2.5 > 3)

この結果は次のように表示されます

true
false

<> などは 比較演算子 といい、数や文字列の比較をして、結果が出ます
ちなみに 「等しいかどうか」を比較する演算子は == です

  • JavaScript はゆるいので、 == では驚くほどゆるい基準で「等しい」とされる場合があります
  • 厳密な「等しいかどうか」を比較する === という演算子があるので、それを使うほうが正確でしょう

余裕がある時に、条件式としてただの数値を入れたり、 truefalse を入れたりしてみてください
これ正しいのか……?とか、うまく動かないとかあれば聞いてください

5品目: 反復

最初に出てきた プログラミングの三構造 について、すでに 順次分岐 をやりました
最後に 反復 をします

例: 1 から 10 まで、それぞれの 3 乗を求めたい

順次な考え方だけで書くと、次のように書けます

// まず 1 の 3 乗
console.log(1 * 1 * 1)
// 2 から順に 10 まで
console.log(2 * 2 * 2)
console.log(3 * 3 * 3)
console.log(4 * 4 * 4)
console.log(5 * 5 * 5)
console.log(6 * 6 * 6)
console.log(7 * 7 * 7)
console.log(8 * 8 * 8)
console.log(9 * 9 * 9)
console.log(10 * 10 * 10)

これを実行すると次のように表示されます

1
8
27
64
125
216
343
512
729
1000

それぞれちゃんと計算できています(確認してみてください)
ただ、これが 100 や 1000 などとなると、プログラムを書くのに膨大な時間がかかる上に、
ほとんど同じことを書くので、やっていられません
これを反復(ループ)で賢くします

JavaScriptには、代表的なループに forwhile の 2 つがあります

  • for : 終わるまでの回数が決まっているとき によく使われる
  • while : 終わるまでの回数がわからないとき によく使われる
  • JavaScript のループは他にも沢山あります

これらを使うと、同じ命令を何度も繰り返す、というのを賢く書くことができます
今は終わるまでの回数がわかっているので、 for を使ってみます
for

  • for (初期化; 条件式; 毎ループ最後の命令) {繰り返す命令たち}

などと書きます(他にも書き方がありますが、とりあえず今は使いません)
この形の for の流れは以下です

  1. 最初に 初期化 を実行する
  2. 条件式 を見て、真なら中の 繰り返す命令たち を実行する (偽なら for 全体を飛ばす)
  3. 中の 繰り返す命令たち の実行が終わったら、 毎ループ最後の命令 を実行する
  4. 条件式 を見て、真なら中の 繰り返す命令たち を実行する (偽なら for 全体を飛ばす)
  5. 中の 繰り返す命令たち の実行が終わったら、 毎ループ最後の命令 を実行する
  6. 条件式 を見て、真なら中の 繰り返す命令たち を実行する (偽なら for 全体を飛ばす)
  7. 中の 繰り返す命令たち の実行が終わったら、 毎ループ最後の命令 を実行する
  8. 条件式 を見て、真なら中の 繰り返す命令たち を実行する (偽なら for 全体を飛ばす)

...と続きます

for でよくある使い方として、
カウンタ と呼ぶ変数をひとつ使って、ループを繰り返した回数を数えながら、
決めた回数に到達したら終了する、というものがあります

カウンタはよく i を使う慣習がありますが、なんでもOKです
これを使って以下のように書きます

// カウンタ i の宣言
let i
for (i = 1; i <= 10; i = i + 1) {
  // ここが 10 回繰り返される
  console.log(i * i * i)
}

劇的に短くなりました
i の値をループが終わるごとにひとつずつ大きくしているので、
ループが回るごとに 1~10 の 3 乗が順に計算されるはずです

これを実行すると次のように表示されます

1
8
27
64
125
216
343
512
729
1000

正しく計算されました
11 の 3 乗が計算されずにちゃんと終了しているのは、

  • i が 10 のときのループが終わったあとに i がひとつ増やされ 11 になる
  • i <= 10 の結果を出すと偽となり、 for 全体を飛ばす

ということが起きているからです

お冷: 例題

同じように for を使って、
「10 から 23 まで、それぞれの 2 乗から 300 を引き算する」をしてみます

let i

for (i = 10; i <= 23; i = i + 1) {
  console.log(i * i - 300)
}

実行すると次のように表示されます

-200
-179
-156
-131
-104
-75
-44
-11
24
61
100
141
184
229

6品目: FizzBuzz問題

所謂「FizzBuzz問題」をやってみましょう

~~~

1 から 100 まで、数を表示する
ただし、次の条件に従う:

  • 数が 3 で割り切れるとき 、 数ではなく、『Fizz』と表示する
  • 数が 5 で割り切れるとき 、 数ではなく、『Buzz』と表示する
  • 数が 3 と 5 両方で割り切れるとき (つまり15で割り切れるとき) 、 数ではなく、『FizzBuzz』と表示する

~~~

割り切れるかどうかを確認するためには、余りが存在するかどうかを見ると早いです
自分で余りを求めるプログラムを書いてもOKですが、剰余演算子( % )という演算子を使うとすぐです

4 % 2 の結果は 0
5 % 2 の結果は 1
100 % 32 の結果は 4

どのくらい時間があるかわかりませんが、 自分で / 教えてもらいながら / 教えながら書いてみてください
答えは 後ほど別の場所に示します 以下にあります

FizzBuzz問題の解答例

実行例

まず、 FizzBuzz問題の実行例は以下になります
長いですが、確認して正しく動いているかチェックしてみてください

今回はプログラミングの演習なので、厳密にこの形でなくても、
例えばカンマ区切りで一行、などで出力していても良いとします
(なので出力方法を変えたらもっと小さなコードになったなどもokです)

1
2
Fizz
4
Buzz
Fizz
7
8
Fizz
Buzz
11
Fizz
13
14
FizzBuzz
16
17
Fizz
19
Buzz
Fizz
22
23
Fizz
Buzz
26
Fizz
28
29
FizzBuzz
31
32
Fizz
34
Buzz
Fizz
37
38
Fizz
Buzz
41
Fizz
43
44
FizzBuzz
46
47
Fizz
49
Buzz
Fizz
52
53
Fizz
Buzz
56
Fizz
58
59
FizzBuzz
61
62
Fizz
64
Buzz
Fizz
67
68
Fizz
Buzz
71
Fizz
73
74
FizzBuzz
76
77
Fizz
79
Buzz
Fizz
82
83
Fizz
Buzz
86
Fizz
88
89
FizzBuzz
91
92
Fizz
94
Buzz
Fizz
97
98
Fizz
Buzz

プログラム

解答は何種類も存在します
自分なりに書いて、実行例と同じように出力できれば、それも正しい解答です

FizzBuzz問題は、

  • 同じ処理を複数回書かないこと
  • 処理全体を短く / 速くすること

などのポイントがあります、が、気負わずに動くものを作ってみましょう

解答 (1)

let i

for (i = 1; i <= 100; i = i + 1) {
  if (i % 15 === 0) {  // i % 3 === 0 && i % 5 === 0 でも同じ
    // 15 (3 と 5) で割り切れるとき
    console.log('FizzBuzz')
  } else if (i % 3 === 0) {
    // 3 だけで割り切れるとき
    console.log('Fizz')
  } else if (i % 5 === 0) {
    // 5 だけで割り切れるとき
    console.log('Buzz')
  } else {
    // 3 でも 5 でも割り切れないとき
    console.log(i)
  }
}

解答 (2)

let i

for (i = 1; i <= 100; i = i + 1) {
  // 3 で割り切れるとき
  if (i % 3 === 0) {
    if (i % 5 === 0) {
      // ついでに 5 でも割り切れるとき
      console.log('FizzBuzz')
    } else {
      // 5 では割り切れないとき、つまり 3 のみで割り切れるとき
      console.log('Fizz')
    }
  } else if (i % 5 === 0) {
    // 3 では割り切れないが 5 で割り切れるとき
    console.log('Buzz')
  } else {
    // 3 でも 5 でも割り切れないとき
    console.log(i)
  }
}

解答 (3)

let i

for (i = 1; i <= 100; i = i + 1) {
  // 3 か 5 どちらかで割りきれるとき
  if (i % 3 === 0 || i % 5 === 0) {
    // の中で 5 では割り切れない、つまり 3 で割り切れるとき
    if (i % 5 !== 0) {
      console.log('Fizz')
    } else if (i % 3 !== 0) {
      // の中で 3 では割り切れない、つまり 5 で割り切れるとき
      console.log('Buzz')
    } else {
      // どちらでも割り切れるとき
      console.log('FizzBuzz')
    }
  } else {
    // 3 でも 5 でも割り切れないとき
    console.log(i)
  }
}

解答 (4)

講習内では扱わなかった、文字列の 結合 というのを使ってみます

let i, str


for (i = 1; i <= 100; i = i + 1) {
  // 表示用の文字列を空っぽに戻す
  str = ''
  if (i % 3 === 0) {
    // 3 で割り切れるので少なくとも 'Fizz' は表示する
    str = str + 'Fizz'
  }
  if (i % 5 === 0) {
    // 5 で割り切れるので少なくとも 'Buzz' は表示する
    str = str + 'Buzz'
  }
  // どちらかで割り切れていたら何か文字列が入っているはず
  // それが入っていないなら 3 でも 5 でも割り切れない
  if (str === '') {
    // 一応 str は文字列、 i は数なので、
    // i を文字列に変換して str に格納してみました
    str = i.toString()
  }
  console.log(str)
}

解答 (5)

% 演算子を使わないでやってみます

let i
let num3, num5

for (i = 1; i <= 100; i = i + 1) {
  // 3 で割り切れるかどうか
  num3 = i
  // 0 か 負の数になるまで 3 を引き続ける
  while (num3 <= 0) {
    num3 = num3 - 3
  }

  // 5 で割り切れるかどうか
  num5 = i
  // 0 か 負の数になるまで 3 を引き続ける
  while (num5 <= 0) {
    num5 = num5 - 5
  }

  if (num3 === 0 && num5 === 0) {  // num3 + num5 === 0 でも同じ
    // 3 で割り切れていれば num3 は0 、
    // 割り切れていなければ num3 は負の数
    console.log('FizzBuzz')
  } else if (num3 === 0) {
    // 3 で割り切れていれば num3 は0 、
    // 割り切れていなければ num3 は負の数
    console.log('Fizz')
  } else if (num5 === 0) {
    // 5 で割り切れていれば num5 は0 、
    // 割り切れていなければ num5 は負の数
    console.log('Buzz')
  } else {
    // 3 でも 5 でも割り切れていなければ数を表示
    console.log(i)
  }
}

デザート: 結び

沢山やったような気もしますが、実はプログラミングのほんの触りだけだったりします
基礎の基礎の導入、という事項を扱いましたが、
これ以上の内容は(ひとつの言語でも)とても沢山存在するので、是非学んでみてください

参考

hogas/FreshSeminar2017Programming (last edited 2018-04-05 18:03:09 by hogas)