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資本主義の源流についての議論
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== ウェーバーの生きた時代 == | == ヴェーバーの生きた時代 == |
社会思想史(ヴェーバーと資本主義)
ヴェーバーの生きた時代
- 第2帝国からヴァイマル帝国へ
- ドイツは長らく後進国であった 蛮族の地
- 神聖ローマ帝国(第一帝国)
- 西方…小土地所有(独立自営型) 法的権力の増大 世俗的 現世的 即物的
- 東方…大土地所有(階層構造化) 人的権威の増大
- オーストリア vs プロイセン(第二帝国) ビスマルクは近代化を推進
- ビスマルクの課題
- 古い慣習を絶つ
- 都市問題 犯罪/貧困 大衆化
- 国外ではパワーバランスを重視
- ウェーバーの政治スタンス……ビスマルクに共感
- イギリスへの憧れ、ドイツへの嫌悪
- 戦争は自明
- ウェーバーはリベラルを理解、ビスマルクは文化的に保守であった
- 家族構成
- 父:実業界、政界の有力者 近代化推進勢力
- 母:伝統的キリスト教徒
- 共和国は不安定だった
- ウェーバーに対しての期待
- 現実主義
- 力を容赦せず使う
- ウェーバーに対しての期待
チャップリン モダンタイムス
- 時計
- 人間の機械化に反対して, 人間の幸福を求める映画
- 労働者は羊のようだ
- 労働者階級と資本階級
- スピードをあげろ
- 機械のリズムに合わせて労働しなければならない
- 自動飲食マシン
- 条件反射的に動作を行う存在
時間の管理
- 絶えず切り詰めないといけない, スピードアップ
機械化
- 機械のリズムに人間が翻弄されている
- 自動運動している世界
- 際限がない, 目的を失っている
階級社会
- 組織の世界
資本主義について
- 古代資本主義→近代資本主義 というわけではない
- 資本主義は近代に特有のシステム
- 時間軸
- かつて古代ローマ=黄金時代という流れがあったが, 資本主義ほどは拡散していかなかった
- その後(誤解を恐れず言うと)中世という停滞期があった.
- 近代に「資本主義」という全く新しいものがヨーロッパの片田舎に過ぎないイギリスで誕生し世界に拡散した.
- 空間軸
- 都市を基盤として発展していく
- 都市で発生した資本主義は農村へと拡大していった
- ヨーロッパを基準としてみれば, イギリスを中心として資本主義はヨーロッパ全体に広がった
- それはさらにヨーロッパをはみ出して, アメリカ, 日本まで広がっていった.
- 資本主義の条件
- 資本主義と貨幣経済はイコールではない
- 巨大かつ一般化した市場
- 労働力を売って生活する労働者の大量発生と一般化→伝統的農村の衰退
- 原始的蓄積過程
- 土地の囲い込み運動(encloser)
大塚とは
- 戦後啓蒙派のひとり
- クリスチャン
- 比較文明論
- 大塚学派の形成クは文化的に保守であった
- 家族構成
- 父:実業界、政界の有力者 近代化推進勢力
- 母:伝統的キリスト教徒
- 共和国は不安定だった
- ウェーバーに対しての期待
- 現実主義
- 力を容赦せず使う
- ウェーバーに対しての期待
ロビンソン的人間をめぐって
- 学校
- 新任教師 - 新システムを試す
- 発想、行動様式の違いから軋轢が生まれる
- 町工場→特殊な行動様式
- 外国人労働者の不適応
- 市場経済
- システムとそれを動かす人間
- 禁断資本主義システムを動かしているのは、ロビンソン的人間類型だ
マルクスとはどんな人間なのか
- 資本主義のメカニズムを分析
- 古典派経済学を批判
- 古典派経済学は人間はロビンソン的であるという前提を持つ
- システムが人間の行動様式を創り上げているという主張→資本主義が日本をロビンソン的にしている
- 本来は多様なはず→これを問題の俎上に上げたのがウェーバーである
- 古典派経済学を批判
ロビンソン物語
- エンクロージャーの時代
- 資本主義へジャンプするために非資本主義の時代に最初の蓄積が起こったはずだ→原始的蓄積
- 原始的蓄積はエンクロージャーによって蓄積された
- 所有権が曖昧で折り重なっている時代→ある人が所有権を主張して土地を囲い込む
- 富の集中の過程とも言える
- もとからいた農夫は追い出されていく
- その農夫を安く雇い入れる……土地にへばりついていた人を労働者として雇い入れる
- 工場で働かざるをえない人間を作り出し、工場に労働者として雇い入れた
- 2重に自由な労働者……労働する自由と死ぬ自由
- 16世紀〜17世紀……第1次エンクロージャー(民間主導)
- 18世紀〜19世紀……第2次エンクロージャー(国家主導)
- 時代にフィットしていたので広く読まれることとなった
- 時代を象徴している→古代や中世にはロビンソン的人間は少なかった
- エンクロージャーの時代にロビンソン的な人間が一定の層をなすようになった
ロビンソンの行動様式
- 消費……差し控える・残りを数える→再生産
- 長く無人島で生活するためには、残りをコントロールしながら再生産を続けないといけない
- 再生産は拡大再生産でないといけない
- 工業は分業を基本としているが、全体を理解し自分の作業の重みを理解することが作業の効率に寄与する
- 経営者の考え方に近づく
- 資本主義がうまく回るためには経営者の視点と労働者の視点を二重に持っている人間が必要→ロビンソン的な人間
ベンジャミン・フランクリンの例
- プロテスタント信仰を持つ
- 時は金なり
- 非合理的宗教的信念→ロビンソン的行動様式→合理的経済システム
マルクスの主張
- 古典派経済学を批判
- 人間はすべからくロビンソン的であるという前提を批判
- 資本主義の起源・メカニズムを分析
- 資本は増殖する運動体である
- e.g. グローバリゼーション(世界規模に拡大していく資本)
- マルクスは資本増殖をどこかに限界がありいつかは終焉すると考えた→資本主義は自滅し共産主義への移行
- ロビンソン的人間の登場は時代制約性、社会状況制約性を持っている→資本主義の中でこそ大量に必要とされる
- アジア的生産様式
- ヨーロッパ的=ロビンソン的な人間は積極的に周囲に働きかける
- 社会の変化が大きい
- 一方でアジアは受身的で変化に乏しい