Hello, UNIX.
UNIX系OSをはじめて使う方のために,またMMAの環境にはじめて触る人のために,参考資料や環境の概要を紹介します.
概要
UNIX(およびUNIX系OS)は,美しい設計思想をそなえた堅牢なオペレーティングシステムです.
オリジナルのUNIXはAT&T(アメリカ電信電話株式会社)のベル研究所で開発されましたが,現在は開発が止まっているので.今はその互換品であるUNIX系OSと呼ばれるものが使われています.
代表的なUNIX系OS
代表的なUNIX系OSに,
があります.
特に GNU/Linux は,OS中核部分のみを指します.GNU/Linux カーネルの上で動く,ユーザーが日常的の使うソフトをまとめて,すぐ使えるようにした配布物はディストリビューション(distribution -n. 配布物)と呼ばれます.
代表的な Linuxディストリビューション に,
- Debian,およびDebianから派生した Debian系
- Ubuntu
- Red Hat Enterprise Linux (商用),およびRHEL系
- Fedora (上プロジェクトの実験用)
- CentOS
- Scientific Linux
- Vine Linux
- Slackware,およびSlackware系
- OpenSUSE
などがあります.
部では 主に FreeBSD を利用しています.
マニュアル
BSD系・Linux系 のどちらもUNIX系OSですが,開発元のプロジェクトはそれぞれ全く別で,また異なった思想を持っているため,随所に挙動の違いがあります. 一般に,BSD系のコマンドは素のUNIXに近く簡潔なのにたいし,Linux系のコマンドは高機能だと言われています.
そのため,正しく使うにはOSにあわせてマニュアルを読む必要があります.
部のコンピュータは主に FreeBSD の 8.2-RELEASE を使っているので,正しいバージョンを選んでください.
FreeBSD Handbook ([[http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/|日本語版)
- FreeBSD のハンドブックです.初歩から高度な内容まで,簡潔にまとまっています.
- Linux のマニュアルページは,例えば上のようなサイトからも検索できます.
部の環境
デスクトップ
現在,一般的なUNIX系OSのグラフィックシステムには,X11と呼ばれるものが使われています.
UNIX系OSにおいて,X11はレンダリングなどディスプレイの入出力まわりのおおよそ全てを管理しています.すべてのソフトウェアは,X11に描写命令を出すことにより,画面への描写を行っています.
また,描写命令はネットワークなどを超えても行えるような,抽象的で良い設計がなされています.
まずはじめ,部のコンピュータの画面上では xdm と呼ばれるログインを管理するソフトウェアが上がっています. ここからログインする(=ログインセッションを開始する)と,次に ユーザーのホームディレクトリの下の .xsession というファイルが実行されます.
.xsession では,言語の設定やIMEの設定などを適切な環境変数に書き込み,そして 適切なウインドウマネージャ(ウインドウ管理,デスクトップを管理するソフトウェア)を起動します.