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特に [[http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux|GNU/Linux]] は,OS中核部分のみを指します.GNU/Linux カーネルの上で動く,ユーザーが日常的の使うソフトをまとめて,すぐ使えるようにした配布物はディストリビューション(distribution -n. 配布物)と呼ばれます. | 特に [[http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux|GNU/Linux]] は,OS中核部分のみを指します.GNU/Linux カーネルの上で動く,ユーザーが日常的の使うソフトをまとめて,すぐ使えるようにした配布物は[[http://ja.wikipedia.org/wiki/Linux%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%93%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3|Linuxディストリビューション]](distribution -n. 配布物)と呼ばれます. |
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部のコンピュータは主に FreeBSD の '''8.2-RELEASE''' を使っているので,正しいバージョンを選んでください. * [[http://www.freebsd.org/doc/handbook/|FreeBSD Handbook]] ([[http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/|日本語版) |
部のコンピュータは主に FreeBSD の 8.2-RELEASE を使っているので,正しいバージョンを選んでください. * [[http://www.freebsd.org/doc/handbook/|FreeBSD Handbook]] ([[http://www.freebsd.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/|日本語版]]) |
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== 環境一覧 == * [[Computers]] コンピュータ一覧 * [[Addressing]] アドレスの割り振り一覧 * [[NetzwerkNaben]] ネットワークルーター一覧 など.ほか適宜wikiを検索してください. |
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設定ファイル | シェルの動作はシェル変数や環境変数で変えることが出来ます.言語・エンコード(`LANG`, `LC`, `LC_ALL`など),プロキシ(`http_proxy`,`https_proxy`,`ftp_proxy`...)やプロンプト(`PROMPT`...)といったおおよそすべての設定は,シェル変数や環境変数によって決まります. シェルの状態は,ふつう左端にある''プロンプト''と呼ばれるところに表示されています.特に設定しないとほとんど何も表示されず使いものにならない状態なこともあるので,設定しましょう. 環境変数の書き換えには,`bash`や`zsh`では `export` コマンドを,`csh`や`tcsh`では `setenv` を使います.<<BR>> 現在使っているシェルは,SHELLという環境変数に書きこまれています./* もちろん書き換え可能な値なので,正しい保証はありません. */ {{{{#!wiki comment {{{ % echo $SHELL /bin/zsh }}} {{{ % export http_proxy="http://proxy.uec.ac.jp:8080" % export : http_proxy=http://proxy.uec.ac.jp:8080 : % echo $http_proxy http://proxy.uec.ac.jp:8080 }}} シェルの左端に表示されているものは '''プロンプト''' と呼ばれます.ふつうシェルの現在の状態を表示させますが,何も表示されていない場合もあります.使い物にならないので,正しく設定しましょう. {{{ % export PROMPT=$'%n@%M %~ %# ' kyogoku42@Notebook.local ~ % }}} プロンプトの設定は[[http://zsh.sourceforge.net/Doc/Release/Prompt-Expansion.html#Prompt-Expansion|マニュアル]]などを参照しましょう(例えばこれは,zshのものです). }}}} シェルは起動時に `.zshrc` などのようなファイルを実行します.(rc は run command の略です.)つまり,`.〜rc` は設定ファイルとして機能します.<<BR>> こちらに環境変数を設定するコマンドなどを書きます. システム全体の設定ファイルが読み込まれ,次にユーザー個人の設定ファイルが読み込まれます(ここで全体向けの設定を上書きすることが出来ます). たとえば `zsh` なら,用途にあわせ, * /etc/zshenv * .zshenv * .zprofile * /etc/zshrc * .zshrc * .zlogin といったファイルが用意されているので,適切に使い分けるとよいでしょう. 上記ファイルの読み込み順序や読み込まれる・読み込まれない状況は `man zshall` の STARTUP/SHUTDOWN FILES という項から調べられます. ほか,[[http://zsh.sourceforge.net/Doc/|公式ドキュメント]]などを随時当たるとよいでしょう. |
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まずはじめ,部のコンピュータの画面上では [[http://www.freebsd.org/doc/handbook/x-xdm.html|xdm]] と呼ばれるログインを管理するソフトウェアが上がっています. | まずはじめ,部のコンピュータの画面上では [[http://www.freebsd.org/doc/handbook/x-xdm.html|kdm]] と呼ばれるログインを管理するソフトウェアが上がっています. |
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.xsession のサンプルは例えば[[chmod/config#.xsession|こちら]]などにあります.Wiki上を[[Home|検索する|&action=fullsearch,&value=xsession,&fullsearch=%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88]]のもよいかもしれません. | .xsession のサンプルは例えば Wiki上を[[Home|検索する|&action=fullsearch,&value=xsession,&fullsearch=%E3%83%86%E3%82%AD%E3%82%B9%E3%83%88]]のもよいかもしれません. |
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* 現代的な高機能環境.一般にとても重い. | * 現代的な高機能環境.一般にとても重い.また,おおよそマウスが必須. |
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タイル型ウインドウマネージャ. [[clear/doc/dwm]] が参考になります. | タイル型ウインドウマネージャ. [[clear/doc/dwm]] が参考になります.<<BR>> |
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JED, IED などでデフォルトで使われているウインドウマネージャ. | JED, IED などでデフォルトで使われているウインドウマネージャ.<<BR>> |
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最小主義のウインドウマネージャ.高速軽量,画面領域を有効に使える.[[renda/doc/evilwm]] が参考になる. | 最小主義のウインドウマネージャ.高速軽量,画面領域を有効に使える.[[renda/doc/evilwm]] が参考になります.<<BR>> |
Hello, UNIX.
UNIX系OSをはじめて使う方のために,またMMAの環境にはじめて触る人のために,参考資料や環境の概要を紹介します.
概要
UNIX(およびUNIX系OS)は,美しい設計思想をそなえた堅牢なオペレーティングシステムです.
オリジナルのUNIXはAT&T(アメリカ電信電話株式会社)のベル研究所で開発されましたが,現在は開発が止まっているので.今はその互換品であるUNIX系OSと呼ばれるものが使われています.
代表的なUNIX系OS
代表的なUNIX系OSに,
があります.
特に GNU/Linux は,OS中核部分のみを指します.GNU/Linux カーネルの上で動く,ユーザーが日常的の使うソフトをまとめて,すぐ使えるようにした配布物はLinuxディストリビューション(distribution -n. 配布物)と呼ばれます.
部では 主に FreeBSD を利用しています.
マニュアル
BSD系・Linux系 のどちらもUNIX系OSですが,開発元のプロジェクトはそれぞれ全く別で,また異なった思想を持っているため,随所に挙動の違いがあります. 一般に,BSD系のコマンドは素のUNIXに近く簡潔なのにたいし,Linux系のコマンドは高機能だと言われています.
そのため,正しく使うにはOSにあわせてマニュアルを読む必要があります.
- 部のコンピュータは主に FreeBSD の 8.2-RELEASE を使っているので,正しいバージョンを選んでください.
- FreeBSD のハンドブックです.初歩から高度な内容まで,簡潔にまとまっています.
- Linux のマニュアルページは,例えば上のようなサイトからも検索できます.
部の環境
環境一覧
Computers コンピュータ一覧
Addressing アドレスの割り振り一覧
NetzwerkNaben ネットワークルーター一覧
など.ほか適宜wikiを検索してください.
他人の設定を盗もう
locate というコマンドを使うと,ファイルシステム全体を高速に検索することが出来ます.他人の設定ファイルなどを参考にすると良いでしょう.
% locate .zshrc
シェル
UNIXにおいて,シェルは,コンピュータと対話するためのインターフェースです.
ディレクトリを移動し,コマンドを打ち込み,プログラムを起動し,実行結果を受け取るといった流れで使います.
シェルの動作はシェル変数や環境変数で変えることが出来ます.言語・エンコード(LANG, LC, LC_ALLなど),プロキシ(http_proxy,https_proxy,ftp_proxy...)やプロンプト(PROMPT...)といったおおよそすべての設定は,シェル変数や環境変数によって決まります. シェルの状態は,ふつう左端にあるプロンプトと呼ばれるところに表示されています.特に設定しないとほとんど何も表示されず使いものにならない状態なこともあるので,設定しましょう.
環境変数の書き換えには,bashやzshでは export コマンドを,cshやtcshでは setenv を使います.
現在使っているシェルは,SHELLという環境変数に書きこまれています./* もちろん書き換え可能な値なので,正しい保証はありません. */
シェルは起動時に .zshrc などのようなファイルを実行します.(rc は run command の略です.)つまり,.〜rc は設定ファイルとして機能します.
こちらに環境変数を設定するコマンドなどを書きます.
システム全体の設定ファイルが読み込まれ,次にユーザー個人の設定ファイルが読み込まれます(ここで全体向けの設定を上書きすることが出来ます). たとえば zsh なら,用途にあわせ,
- /etc/zshenv
- .zshenv
- .zprofile
- /etc/zshrc
- .zshrc
- .zlogin
といったファイルが用意されているので,適切に使い分けるとよいでしょう. 上記ファイルの読み込み順序や読み込まれる・読み込まれない状況は man zshall の STARTUP/SHUTDOWN FILES という項から調べられます.
ほか,公式ドキュメントなどを随時当たるとよいでしょう.
デスクトップ
現在,一般的なUNIX系OSのグラフィックシステムには,X11と呼ばれるものが使われています.
UNIX系OSにおいて,X11はレンダリングなどディスプレイの入出力まわりのおおよそ全てを管理しています.すべてのソフトウェアは,X11に描写命令を出すことにより,画面への描写を行っています.
また,描写命令はネットワークなどを超えても行えるような,抽象的で良い設計がなされています.
まずはじめ,部のコンピュータの画面上では kdm と呼ばれるログインを管理するソフトウェアが上がっています. ここからログインする(=ログインセッションを開始する)と,次に ユーザーのホームディレクトリの下の .xsession というファイルが実行されます.
.xsession では,言語の設定やIMEの設定などを適切な環境変数に書き込み,そして 適切なウインドウマネージャ(ウインドウ管理,デスクトップを管理するソフトウェア)を起動します. .xsession のサンプルは例えば Wiki上を検索するのもよいかもしれません.
ウインドウマネージャーには様々なものがあります.
- 現代的な高機能環境.一般にとても重い.また,おおよそマウスが必須.
- 古典的な環境.圧倒的に軽量で高速なうえ,キーボードで操作しやすいものが多く,慣れるととても合理的.
タイル型ウインドウマネージャ. clear/doc/dwm が参考になります.
exec dwm で起動.
- 同様のタイル型ウインドウマネージャ.
JED, IED などでデフォルトで使われているウインドウマネージャ.
exec twm で起動.
- EvilWM
最小主義のウインドウマネージャ.高速軽量,画面領域を有効に使える.renda/doc/evilwm が参考になります.
exec evilwm で起動.
上には取っ付きやすいものを,下には取っ付きにくい物を並べています.